【靴の素材】アッパー素材の種類 まとめ!

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今回のテーマは、【靴のアッパー素材の種類】についてです。

靴のアッパーといっても「本革」とか「合皮」とか「繊維」など、いろいろあってなにがなんだかという方は多いかと思います。

素材によって手入れの仕方や保管の方法に影響があるので、しっかりと把握しておきたいところですよね!

※一部の画像が財布になってしまっていますが、財布の方が生地の違いがわかりやすかったのでこちらでお許しくださいorz

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1.アッパーとは?

アッパーに使用される素材の種類について見ていく前に、まずは「アッパー」とはなんなのか確認していきましょう。

1)アッパーってどこ?


アッパーとは、足の甲を覆う部分のことを指します。

つまり、靴はアッパーとソールにより構成させれおり、ソール以外がアッパーと呼ばれているのです。

2)アッパー素材の種類による違い

アッパーに使用される素材の種類によって、足の蒸れ具合や歩行による疲労度などに影響を及ぼします。

アッパーの素材によって、通気性や柔軟性などに違いがあるためです。

アッパーがきつ過ぎると足を圧迫し、血行が悪くなることで疲労が溜まりやすくなります。逆に、アッパーが緩すぎると足の遊びが多くなり、靴擦れなどの原因となります。

関連記事【ソールの種類】靴底の素材・種類 まとめ!

2.アッパー素材の種類

1)天然皮革〔てんねんひかく〕(本革)

天然皮革とは、動物の「皮」を鞣し〔なめし〕て「革」へと変化させたものを指します。
本革とも呼ばれます。

※鞣し〔なめし〕とは、皮が腐ったり変質しないように加工することです。

関連記事【なめしの基礎知識】なめし革とは?鞣しの種類って?
関連記事革の加工・仕上げの種類
関連記事本革と合皮の見分け方

【天然皮革の種類・特徴】

a)牛革(カウレザー)

最も一般的で、多くの皮革製品に利用されています。

牛の成長に伴う皮の状態変化により「カーフスキン」、「キップスキン」、「ステア・ハイド」など様々な種類があります。

比較的皮に厚さがあり耐久性に優れているのが特徴です。

主な用途 | 靴、財布、バッグなど

b)馬革(ホースレザー)

牛皮に比べると厚みがなく、耐久性は劣ります。その代わり、柔軟性に優れているのが特徴です。

主な用途 | 衣類やソファなど

コードバン
馬のお尻部分の皮をもとに作られている革です。
コードバンに関しては強度が非常に高く、牛皮以上の耐久性があるというのが特徴です。
また、生産量が限られ希少価値が高いことから「King of 革」とも言われているようです。

c)豚革(ピッグスキン)

表皮に無数にある小さな毛穴があるため、比較的軽く通気性に優れているのが特徴です。
さらに、摩擦に強いという特徴もあります。

主な用途 | 衣類や靴、財布など

d)鹿革(ディアスキン)

通気性がよく、耐水性に優れています。
さらに、柔らかく手触りがいいのが特徴です。

主な用途 | 衣類や小物など

e)羊革(シープスキン)

繊維が粗いため強度は弱いですが、非常に軽く柔らかくて断熱効果が高いのが特徴です。
生後1年以内の子羊の革は「ラムスキン」とも呼ばれ、より柔らかさがあります。

主な用途 | 手帳の革や高級な手袋など

f)山羊革(ゴートスキン)

革表面にシボ模様があり、繊維密度が高いため薄くても強度に優れているのが特徴です。
仔山羊の皮は「キッドスキン」とも呼ばれ、より薄く軽さがあります。

主な用途 | 高級な手袋などに用いられる

g)その他

「爬虫類の革」や「ダチョウ(オーストリッチ)の革」、「カンガルーの革」など挙げればきりがない程まだまだ多くの皮革があります。

2)人造皮革〔じんぞうひかく〕

人造皮革とは、天然皮革に似せて作られた人工素材のことで「合成皮革」と「人工皮革」に分類されます。

「合成皮革」と「人工皮革」は正確には別物ですが、一般的に混同されており、俗称として「合皮」と呼ばれることが多いです。

【合皮のメリット】
・比較的価格が安い
・水に強い
・カビが生えにくく、手入れが容易

【合皮のデメリット】
・劣化が早く長持ちしない
・劣化を防ぐことができないため、経年変化を楽しむことができない

[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1" icon=”pic1.png” name=”sho”] 技術の進歩のおかげか、同じような加工をたどると表面を見ても見分けがつきません^-^;
なので裏の基材をみるといいようです。
[/[/speech_bubble]p> 

関連記事【合皮の手入れ】合成皮革の靴の手入れ方法
関連記事【合皮のメンテナンス】合皮の正しいメンテと間違ったメンテ!

a)人工皮革〔じんこうひかく〕

布地に合成樹脂を染み込ませて加工したものをベースに合成樹脂を塗り、全体的に天然の革に似せた人工素材のことを指します。

ほとんど見分けがつかない程、天然皮革に近い見た目や感触です。
また、天然皮革同様にスエードや銀付き革への加工が可能です。

主な用途 | 靴や衣服など

【人工皮革-表面】

出典:KYOWLE
【人工皮革-裏面】

出典:KYOWLE

b)合成皮革〔ごうせいひかく〕

天然の布地をベースに合成樹脂を塗り、表面を天然の革に似せた人工素材のことを指します。

主な用途 | ソファーや車のシートなど

【合成皮革-表面】

出典:KYOWLE
【合成皮革-裏面】

出典:KYOWLE

3)天然繊維

人工的に作られていない繊維の総称であり「植物繊維」、「動物繊維」、「鉱物繊維」に大別されます。

〈植物繊維〉
・木綿(コットン)、麻 など

〈動物繊維〉
・毛(ウール)、絹(シルク) など

〈鉱物繊維〉
・石綿

4)化学繊維(人造繊維)

石油などから化学的に製造される繊維の総称であり「天然繊維を原料にして製造される再生繊維」、「天然高分子を改質して製造する半合成繊維」、「純合成的に有機高分子化合物を製造する合成繊維」、「無機化合物からなる無機繊維」に大別されます。

〈再生繊維〉
・レーヨン、キュプラ、落花生タンパク繊維 など

〈半合成繊維〉
・アセテート、プロミックス など

〈合成繊維〉
・ナイロン、アクリル、ポリエチレン など

〈無機繊維〉
・ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維 など

3.おわりに

以上、靴のアッパー素材の種類についてでした。

パッと見で天然と人工を見分けるのは難しそうでしたね!

経年変化を楽しみたい場合には天然皮革、雨の日用が欲しい場合には合皮。
というように、それぞれ良さがありますので、目的に応じて購入するといいですね(^^)/

★Break Time★

今回のサムネイル(アイキャッチ画像)のテーマは、【鵜飼開き】です。

5月11日は鵜飼開きということです。
5月11日~10月15日まで岐阜県の長良川で鵜飼しているそうです。

とにかく、パソコンで絵を描くの難しすぎorz
鵜を2羽ほど描いてみました。
今後の成長が楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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