【エキゾチックレザーの革靴】クロコダイルやリザードなどの手入れの方法!

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今回のテーマは【エキゾチックレザーの革靴の手入れの方法】についてです。

クロコダイルやリザードのようなエキゾチックレザーの独特な凹凸や光沢に魅了されて愛用されている方も多いのではないでしょうか?

高級品であることも多く大切に長持ちさせたいですよね!

エキゾチックレザーの光沢の出し方によっては手入れをすることで光沢が失われてしまう場合があります。

ここでは、エキゾチックレザーの光沢の出し方や手入れの仕方についてご紹介していきます。

関連記事【靴の所作】靴を長持ちさせる方法!

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1.エキゾチックレザー手入れの前に

1)エキゾチックレザーとは?

エキゾチックレザーとはクロコダイルやリザードなどの爬虫類や鳥類、魚類などの動物の皮をベースにして作られた革で、独特な凹凸や光沢感が特徴的です。

溝の部分にシワやひび割れが起きやすく、また、繊細でシミになりやすいデリケートな革です。

関連記事【革の種類】革の加工・生地・素材の種類 まとめ!

2)エキゾチックレザーの光沢の出し方

クロコダイルやリザードなどのエキゾチックレザーの特徴である光沢の出し方は「グレージング仕上げ」と「ラッカー仕上げ」の2つの方法があり、光沢の出し方によって”手入れできる仕上げ”と”手入れできない仕上げ”に分かれます。

“手入れできない仕上げ”に対して通常通り手入れしてしまうと、エキゾチックレザーの特徴である光沢感が無くなってしまいますので注意が必要です。

a)グレージング仕上げ

グレージングとはなめしの過程で革の表面に摩擦と圧力をかけることで表面を均質化することで自然に光沢を出す方法です。

グレージング仕上げは革本来から出る自然な光沢を利用しているため“手入れできる仕上げ”となります。

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b)ラッカー仕上げ

ラッカー仕上げとはラッカー系の艶出し剤で人工的に光沢を出す方法です。

ラッカー仕上げは靴クリームに含まれる溶剤によって艶出し剤が揮発するため“手入れできない仕上げ”となります。

3)グレージング仕上げとラッカー仕上げの見極め

2種類の仕上げは手入れできるものとできないものという重大な違いがあるくせに光沢感が似ていて見分けるのが非常に難しいという問題があります。

そこで、クロコダイルやリザードなどのエキゾチックレザーの革靴を手入れする前には、手入れできるか否かチェックするため事前にテストをする必要があります。

テストの仕方

光沢が消えるかどうか確認するため爬虫類専用乳化性クリームもしくはデリケートクリームを目立たないところに少量つけます。

光沢が消えた場合は「ラッカー仕上げ」消えなかった場合は「グレージング仕上げ」と判断することができます。

2.エキゾチックレザーの手入れ-ラッカー仕上げ編

【STEP ①】濡れタオルで水拭き

ラッカー仕上げのエキゾチックレザーは、汚れを落とすために硬く絞った濡れタオルで靴全体を水拭きします。

手入れできない以上この程度しかできません。

3.エキゾチックレザーの手入れ-グレージング仕上げ編

【STEP ①】靴紐を外す

この後の作業がしやすいように、また、靴紐に余計なクリーナーやクリームなどが付着してしまわないように靴紐を外します。

【Point】
・外羽根式の靴はすべて外してOKです!
・内羽根式の靴は無理に広げると傷めてしまう恐れがあるので、靴紐を最後まで外さずに靴の中に隠すようにします。

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【STEP ②】シューキーパーを入れる

靴の甲のシワを伸ばして、手入れをしやすくするためにシューキーパーを入れます。

その前に……足の臭いの原因となる雑菌を除去するために、靴の中を除菌ウェットシートなどで拭いておくとなお良しです!

【Point】
・靴にあっていないと余計な負担を与えてしまう恐れがあるので、靴にあったシューキーパーを入れるようにしましょう。

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【STEP ③】馬毛ブラシでブラッシング

靴の表面のホコリや軽い汚れを払い落とすために馬毛ブラシでブラッシングします。

【Point】
・「履きじわのすき間」、「アッパーとソールの間」、「靴紐を外した羽根の内側」などホコリや汚れがたまりやすい箇所は念入りにブラッシングします。
・エキゾチックレザーの独特な凹凸模様のシワにも毛先が届くように目に沿ってブラッシングします。

【STEP ④】クリーナーで汚れを拭き取る

汚れや古いクリーム、ワックスを取り除いて革靴の表面をリセットするため、クリーナーをつけた布で靴全体を優しく拭いていきます。

クリーナーは、2,3滴程度の量を染み込ませます。

【Point】
・ヘビなど鱗のある革の場合には鱗を逆立てないように目に沿って一方向に拭くようにします。
・力強く拭くと革を傷ける恐れがあるので、力強くゴシゴシと拭かず、優しく表面を拭くようなイメージで拭き取ります
・クリーナーを直接靴に塗るとシミが残ってしまう恐れがあるので、布に染み込ませて使用します。
・布は不要になったTシャツなどでOKです。

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【STEP ⑤】乳化性クリームを塗る

皮革に水分や油分などの栄養を補給するため、乳化性クリームを靴全体にまんべんなく浸透させるように塗り込みます。

【Point】
・革靴がまだ綺麗な状態であれば無色の乳化性クリームを、小さな傷や色落ちがある場合には色付きの乳化性クリームを使用するのがコツです。
・乳化性クリームは塗り過ぎると革にダメージを与える恐れがあるので、ちょん!っと取るくらい少量にします。
・専用の靴クリームがない場合にはデリケートクリームで代用可能です。
・乳化性クリームを塗るときは均一に伸ばしやすく、指が汚れないので”ペネトレイトブラシ”を使うのがおすすめです。

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【STEP ⑥】豚毛ブラシでブラッシング

表面の余分な靴クリームを落としつつ、靴全体に均等に伸ばして馴染ませるため豚毛ブラシでブラッシングします。

【Point】
・エキゾチックレザーは繊細で傷つきやすいので軽めにさっとブラッシングする程度にします。
・鱗がある場合には鱗を逆立てないように目に沿って一方向にブラッシングするといいです。

【STEP ⑦】余分な靴クリームを拭き取る

靴の表面に残った余分な靴クリームを落とすため靴全体を布で磨くように拭いていきます。

【Point】
・余分に乳化性クリームが残っているとホコリがつきやすく、また、革の通気性が損なわれるのでしっかりと拭き取ります。

4.おわりに

以上、エキゾチックレザーの革靴の手入れの方法についてでした。

手入れしようにもできない場合もあるので事前の見極めが大切です。
また、革がデリケートで繊細なため丁寧に扱う必要があります。

しっかり扱い方を把握して長く長く履きたいですね(^^)/

★Break Time★

今回のサムネイル(アイキャッチ画像)のテーマは、【ラッキーゾーンの日】です。

5月26日はラッキーゾーンの日らしいです。
ラッキーゾーンとは野球でホームランを出やすくするために、あえて本来のフェンスの手前に設けた柵との間のゾーンのことです。(サムネイルの斜線部分)

1947年の5月26日に、広すぎてホームランが出にくいため甲子園球場にラッキーゾーンが設置されましたが1992年に撤去されたようです。

そもそもラッキーゾーンなるものがあったなんて全く知りませんでした!
なんか、スポーツマンシップにのっとらないような……撤去されて正解と個人的には思いますね!

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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