今回のテーマは【新品の靴を履く前のプレメンテナンス】についてです。
新しく革靴を購入したらすぐに履いてしまっていませんか?
まず履き始める前にシューケアを行ってから履きましょうよ!
「買ったばかりなのに、何故シューケア?」
と思うかもしれませんね。
実は非常に重要な作業なのです!
新品の革靴のプレメンテナンスについてみていきましょう!
〈 もくじ 〉
1.プレメンテナンスの意義
1)プレメンテナンスとは?
プレメンテナンスとは新品の靴を履く前のシューケアのことです。
プレメンテナンスをすることでより足馴染みがよくなり、靴が長持ちするようになります。
2)なぜプレメンテナンスが必要なのか?
革は乾燥に弱いため靴クリームを塗ることで適度に保湿してあげることが必要です。
ただ保管しているだけでも革からは自然と水分が蒸発していくと同時に油分も抜けていきます。
そのため、まったく履いていない革靴でも半年に1回はシューケアが必要だと言われています。
買ったばかりの新品の革靴も同じようなことが起こっています。
製造段階において必要な靴クリームなどは塗られているのですが、靴ができてから購入者のもとに届くまでに通常はかなりの期間を要します。
そのため、塗られていた靴クリームなどの効果が薄れ、購入した頃には水分や油分が抜けてしまっていることが多いのです。
つまり、購入したときには既に革が乾燥しきって衰弱していることが多いのです。
ということで、新品の革靴は履きおろす前にプレメンテナンスする必要があります。
2.プレメンテナンスのやり方
【STEP ①】靴紐を外す
この後の作業がしやすいように、また、靴紐に余計なクリーナーやクリームなどが付着してしまわないように靴紐を外します。
【Point】
・外羽根式の靴はすべて外してOKです!
・内羽根式の靴は無理に広げると傷めてしまう恐れがあるので、靴紐を最後まで外さずに靴の中に隠すようにします。
【STEP ②】シューツリーを入れる
靴の甲のシワを伸ばして、手入れをしやすくするためにシューツリーを入れます。
その前に……足の臭いの原因となる雑菌を除去するために、靴の中を除菌ウェットシートなどで拭いておくとなお良しです!
【Point】
・靴にあっていないと余計な負担を与えてしまう恐れがあるので、靴にあったシューツリーを入れるようにしましょう。
・【靴の手入れ】おすすめシューキーパー(シューツリー)の種類 まとめ!
・【論争】シューキーパーの「入れるタイミング」や「入れっぱなし」ってどうなの?
・【靴の手入れ】シューキーパーの選び方と手入れの仕方!
【STEP ③】馬毛ブラシでブラッシング
新品なので汚れてはいないと思いますが念のため軽く馬毛ブラシでブラッシングします。
【STEP ④】クリーナーで汚れを拭き取る
革靴を製造する過程で塗られている古い乳化性クリームなどを取り除いて靴の表面をリセットするため、クリーナーをつけた布で靴全体的を優しく拭いていきます。
クリーナーは、2,3滴程度の量を染み込ませます。
【Point】
・力強く拭くと革を傷ける恐れがあるので、力強くゴシゴシと拭かず、優しく表面を拭くようなイメージで拭き取ります。
・クリーナーを直接靴に塗るとシミが残ってしまう恐れがあるので、布に染み込ませて使用します。
・布は不要になったTシャツなどでOKです。
・【靴磨き-クリーナー】クリーナー不要論とは?
・【靴磨き-布】布の種類や巻き方のまとめ!
【STEP ⑤】デリケートクリームを塗る
皮革に水分や油分などの栄養を補給するため、デリケートクリームを靴全体にまんべんなく浸透させるように塗り込みます。
デリケートクリームを塗ったら数分置いて浸透させます。
【Point】
・水分主体のデリケートクリームを使用することで素早くさらっと保湿することができます。
・クリームの塗り過ぎは注意ですが、デリケートクリームを塗った後に乳化性クリームを塗ってしっかりと油分を補給するのもありです。
・クリームを塗るときは均一に伸ばしやすく、指が汚れないので”ペネトレイトブラシ”を使うのがおすすめです。
・【革靴にひび!】靴クリームの塗り過ぎかも!?
・【革の手入れにおすすめ】デリケートクリームについて
・【靴クリーム-種類】乳化性クリームと油性クリームの違い!
【STEP ⑥】豚毛ブラシでブラッシング
表面の余分なデリケートクリームを落としつつ、靴全体にデリケートクリームを均等に伸ばして馴染ませるため豚毛ブラシでブラッシングします。
【Point】
・少し強めでも大丈夫なのでしっかりマッサージするようなイメージでブラッシングします。
【STEP ⑦】余分なデリケートクリームを拭き取る
靴の表面に残った余分なデリケートクリームを落とすため靴全体を布で磨くように拭いていきます。
【Point】
・余分にデリケートクリームが残っているとホコリがつきやすく、また、革の通気性が損なわれるのでしっかりと拭き取ります。
【STEP ⑧】靴の内側(ライニング)にクリームを塗る
靴の内側(ライニング)が革の場合には靴の内側にもデリケートクリームを塗ります。
【Point】
・靴の内側(ライニング)にもデリケートクリームを塗ることで足馴染みが早くなり、自然な履きジワとなりやすいです。
・足の甲の裏側に当たる部分を中心に指でデリケートクリームを少量塗ります。
・クリームは乳化性クリームよりも浸透性が高くさらっとした仕上がりになるデリケートクリームがおすすめです。
3.道具リスト
① シューツリー:[RooLee] 木製 レッドシツダー シューツリー
② 馬毛ブラシ:[コロニル] 馬毛ブラシ
③ クリーナー:[M.モゥブレィ] ステインリムーバー
④ デリケートクリーム:[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム 2026
⑤ ペネトレイトブラシ:[エムモゥブレィ] ペネトレィトブラシ 7012
⑥ 豚毛ブラシ:[コロンブス] ジャーマンブラシ5
4.おわりに
以上、新品の革靴のプレメンテナンス・手入れの方法についてでした。
プレメンテナンスをすることで長持ちさせられるというだけでなく、履きジワも自然に入ってくれることが多いのでぜひ試してみてください(^^)/
その後も定期的に手入れしてあげることで経年変化(エイジング)が楽しめます!
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★Break Time★
今回のサムネイル(アイキャッチ画像)のテーマは、【トークの日】です。
毎月19日はトークの日らしいです。
「トー(10)ク(9)」の語呂合せからNTTが制定したようです。
いかがでしょうか?ものすごくトークしているような感じで描けているのではないでしょうか?日々の成長を感じています!
最後まで読んでいただきありがとうございます!